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ペキペキ「ンー」

385 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/05/28 06:17:42 ID:EjI2Qk480

スレチだったらもうしわけないんだが書くわ、少し長文になるけど勘弁してくれ

正直俺も秘密を秘密にしておくのは辛い、正直喋りたくて仕方ない。うん
まぁ特定されない程度に書くけどバアチャンは九州の人間で「古賀」って名字なんだけど
その地方はやたらと「古賀」って名字が多い場所とだけ書いておく。
なんかその地方のけっこうルーツにまつわる話で「古賀」の他にも「新賀」ってのもあったようなきがするけど忘れた、厨房のときの話だから勘弁してほしい。

んで遡ること厨房のときなんだけど近所の渓流で俺は当時はやってたルアーフィッシングをやってたのさ
バアチャンの家に遊びに行ってる時なんて釣りくらいしかやることないから流石に飽きてた俺はお気に入りのスケルトンGをおもいっきり投げたら向こう岸の林にまで飛んでっちゃってそれを取りに岩を渡って取りに行ったのさ。

今考えればその川がバーチャンの言ってた「境界線」だったんだと思う。


400 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/05/28 06:28:56 ID:EjI2Qk480

思い出しながら書いてるから遅いかもしれんが申し訳ない。

んで向こう岸までついてスケルトンGを探したんだけど見つからない。
向こう岸の竿から糸をたどっていけばすぐ見つかりそうなんだけど不思議となかなか見つからないのね。
当時小遣いが月1000円だったから2000円のルアーはおれにとって宝物だったから1時間くらい森の中をウロウロしてたと思う
川からあんまり離れると遭難するから川の音が聞こえる程度のとこをさがしてたんだけれどみつからない。

すると後ろからパキパキって枝の折れる音がした。
なぜか熊とかの野生動物とじゃないかとか不安には思わなかった。
むしろなぜかそこにいないはずの父ちゃんとかバーチャンが俺を捜しにきてくれたのかな?ってふと思ったのが不思議そんなはず絶対ないのに。

んで振り向いたら人が立ってた。全裸の
普通びっくりすると思うけど超田舎だったから川を真っ裸で泳ぐ人ってのは近所じゃ珍しくなかったのね。

んで俺は「あ、こんにちわ」って言ったのそしたらその人はにっこりわらってこっちを見てるから悪い人じゃないなって思った。
一緒に探してくれるのかなって思って「ルアーがどこかにいってしまって」と言ったら
「ンー」と言いながら近づいてきた。

俺は周りをキョロキョロしながら歩いてたんだけどその人は俺の周りを「ンー」って言いながらグルグル歩き始めた。
今思い出したらアシモみたいな歩き方だった。


415 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/05/28 06:39:23 ID:EjI2Qk480

んでその人が「ンー」とか言いながら岩をふっとどかしたのね。
岩の下を覗き込むようにしながら岩を大切そうに持ち上げたの。

俺は「いやいや、そんなとこにはないですよw」って突っ込んだら
その人は「ンンンー」って言いながらニコニコ笑って俺に岩を投げた。

頭の横スレスレを横切った岩の意味を理解するのに2秒くらいかかった。
その人の顔を見ると目に前々破棄がないって言うかギラギラとした目ですごく怖かった、まさにこんな感じ→<●><●>

俺が身構えるとその人は「ギャー」みたいな感じでわけのわかわからない奇声を出した
そしたら周りから声が聞こえた「ンー」「ンー」って沢山。

うわぁああああってなった。
いつの間にか裸の人が沢山こっちにあつまってくるような音がした
ペキペキペキって枝を折るような音が沢山周りから聞こえた。
逃げ回ってどっちから自分が来たのか全然わかんなくなった。

怖くなってガタガタ震えてたら遠くでキラキラ光るものを見つけた。
俺のスケルトンGだった。

俺はルアーの糸をたぐって川までたどり着きびしょびしょになりながら
家に帰った。今思い出すと胃の辺りがむかむかする。


428 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/05/28 06:49:17 ID:EjI2Qk480

んでバーチャンに事のあらましを話したら「坊、それはアガリビトだっちゃ」と教えてくれた。
すまん方言は適当、でもだいたいこんな感じ

アガリビトはイノシシが山を下りて豚になって人間に食われるようになったみたいに人間が山を「上がって」自然に帰った姿なんだそうだ。
でも生まれつき自然と一緒の動物と違って人間の知恵と自然の力を持つようになった
つまり人から1ランク上がった存在だから神様みたいなものなんだ、と教えてくれた。
その地方の人はアガリビトを本気で信仰してる人もいるからもう行っちゃダメだと言われた。

普通アガリビトは山奥のほうに住んでるもんなんだけどまだ中途半端ないわゆる「半アガリビト」状態の人は境界線の周りをウロウロすることもあるらしい。

「中途半端なアガリさんでよかったねー本物をみると怖いから」とバアチャンは俺に教えてくれた。

どうなるの?って聞いたら「あがっちゃう」とだけバーチャンは完結に言った。
そこからは村のルーツとか紀元の話だったから退屈で聞いてなかったけど今思うと惜しい事をしたと思う。


432 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/05/28 06:54:00 ID:EjI2Qk480

この話を書きながら厨房の時の事を思い出すと
今でも後ろから枝を折るようなペキペキって音と「ンー」が聞こえてくるみたいで
ぞわっとする。

すまんが俺もあれがなんだったのか気になるが会社に行かねば。
からもし良ければ丘板のほうに転載しといてくれるとすごい助かる。

なんか明け方のテンションにまかせた支離滅裂な文ですまんかった。
 
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TAG :
人間が一番怖い
化物・神様
@山・森林

アガリビト

山は怖い、何が怖いって幽霊とか動物とか天候とか色々あるけど、一番怖いのは人間。

お前ら山とかいって開放的になるだろ?すがすがしいな~ってなるだろ?
あれは一種のボーダーラインを越えそうになってるから。

町とか村とか人間が作った物に守られ続けてる人間ほど開放的になりやすい。
それってつまりタガが外れてるってことだろ?どんなにすがすがしくても町のど真ん中で背伸びしたりすがすがしいなんて思わないだろ?

ゴミとか落ちてる山とかはまだいい。人工物があればなんとか留まれる。
でも100%の自然はダメだ。狂うってか戻っちゃう、動物に
野セックルとかする人はまさにそれ、当てられちゃってんの山とか森の雰囲気に

遭難とかしちゃうと最悪、無意識に「助けが来ないかも、死ぬかも」って思う
それは動物として当たり前の事なんだけど人間としては戻れなくなる。
コカコーラの炭酸が徐々に抜けてくみたいに常識とかモラルがどんどん抜けてく

そこで死んじゃうのはまだいい。生き伸びるともうひどい。

だからお前等がもしも万が一人間の手が入ってない山で真っ裸の人間を見たら逃げた方がいい。

俺のバアチャンとかは「アガリビト」って呼んでた
バアチャンの住んでるとこでは神様なんだそうだ。

だから未解決事件の行方不明になった人とかってそういう人も中にはいるんじゃないのかなとふと思った
 
TAG :
人間が一番怖い
@山・森林

広島 一家行方不明事件

平成14年9月7日、広島県世羅町京丸の「京丸ダム」の湖底に車が転落しているのを通行人が発見し警察に通報。

車内からは四人の遺体が見つかり、遺体は昨年6月4日から一家4人で行方が分からなくなっていた同町戸張の会社員山上政弘さん(58)、妻の会社員順子さん(51)、長女の元小学校教諭 千枝さん(26)、母三枝さん(79)と判明した。

県警では事件、事故の両面で捜査しているが、地形から交通事故の可能性は低いという。
そのため無理心中の可能性もあるとみて調べを進めている。

一家が失踪した当時、自宅は施錠され、屋内には争った形跡もなく、順子さんはこの日勤め先の社員旅行で中国へ出発する予定で、荷造りした旅行かばんもそのまま残されており、また食卓には朝食が虫よけネットをかけて手付かずの状態で残されていた。

突然一家4人がいなくなったため、テレビのワイドショーなどで「神隠し」と騒がれた。

一家が失踪した当時、近隣の人々は口々に“神隠し”だと言っていたという。
この“神隠し”という言葉が使われた理由は、その不可解な状況での失踪という他に実はもう一つ因縁めいた理由があったのである・・・

同町の大将神山という山には古くから神隠しの伝説があった。

その昔、この辺りを治めていた長者の家にお夏という使用人が居た。
日頃より長者はこのお夏に目を掛けていたが、ある日お夏が大将神山に
行ったきり帰ってこなくなっってしまった。村人達が総出でお夏を探したが、いくら探してもとうとうお夏は見つからず、人々はお夏は神隠しにあったのだと言いあった。

そんな伝説のある大神将山は、かつて山上家の所有だったというのである。
偶然と言ってしまえばそれまでだが、何とも奇妙な巡り合せではないだろうか・・・
 
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実際にあった事件事故
@家・自宅

絶対に見てはいけない画像

この話は「お憑かれさま」と呼ばれるもので、2006年に実際に2chのオカルト板に書き込まれた内容です。
当ブログではその一連の流れをコピペとして掲載いたします。

呪い・暗示と関連のあるものなので、
苦手な方や暗示等にかかりやすいかたは閲覧はご遠慮ください。

この記事を読まれる方は自己判断、自己責任でお願いいたします。

 
TAG :
洒落怖
人間が一番怖い
2chであった怖い話
@PC・ネット

肉般若

今年の夏コミの悪夢です。

夏コミ前にね、コピー本やる友達の手伝いをしに家を開けてたんですよ。私。
翌日は楽しいコミケ、ペーパーも終わったし、張り切って行くか、と。

時間は夜の8時だったかなあ。
駅から歩いて戻って、自分のアパートとマンションの間の子のような自宅へいそいそ歩いて来ました。

私の部屋、三階の端なんですが、窓が明るいんですよ。
電気消して行ったはずなのに、なんで?と思って慌てて部屋に向かったら、なんか・・・ドア越しに人の気配があるじゃないですか。
気が動転しつつも慌てて鍵を開いたら、そこには見知らぬ四人の厨房が人の部屋でくつろいでやがりました。
・・・・ど、どうして部屋の中に勝手に入れたのよう・・・・。

しかも、チェーンついてるのでガチャガチャしまして、「ちょっと!あなたたち、なんなの!?ここ開けなさい!!」って怒るとですね、
真中にいたメガネっ子がやっと気づいたフリをして「ヤ○ちゃん~?」とかって駆け寄ってくるんです。

なんで、友達の顔知らないの・・・よりも、もしかしてまだ来るのか!?
そう戦慄しながらどうにか外れたチェーンにほっと息をついて飛び込み、慌てて言ったんです。

「ここ、私の部屋なんだけど、あなたたち、勝手になにしてるの!?」と。

泥棒とかなんとか、言いようはあるんでしょうけど。
私も友人たちには偉そうに言ってたんですけど、実際当事者になると気が動転しちゃってだめですね(泣)
彼女の返事は、きょとんとした顔で

「え?美奈さんでしょ?チャットでお友達になったじゃないですか。
 通販したし、住所わかってたから、明日コミケだし」

・・・・・・はあ!?

「住所分かったからって・・・押しかけるなんて、なに非常識なこと言ってるの!?」

思わず本気で素っ頓狂な声で叫ぶと、残りの三人もきょとん。
しかも、人の部屋荒らしまくってるし。
いつからいたんでしょうか、布団ぐちゃぐちゃだし、なんか、台所とか、原稿とか、本とか、なんか、なんか色々・・・。

もちろん、不法侵入罪です。カンカンになって警察に言ったんですよ。
やっと来てくれた警官さんにああだこうだ言ったんですが、彼女たちが友達ですと言い張ったこと、それから運悪くその時まだ登場してなかった○○が来て、彼女までも何事もなかったように、にこにこと・・・。

そして、決定的な不運はその彼女と一緒に来た人です。
新ジャンルで友人になったばかりのOL!
まともだと信じていた彼女が、事の発端だったわけですよ。

中に一人本物の友人がいるとなれば、事態は逆転します。
しかも彼女ったら公務員・・・(泣)わ、私の血税・・・。
いや、それはともかく、しかも未成年の中に混じる成人。これが不味かった。

警官さんは口をぱくぱくさせる私を尻目に、
「よかった、保護者がいるんだね。じゃあ、僕はこれで。多いんですよなんたらかんたら」
とか言いながら帰ってしまいました。私の主張は全部無視。
話術達者で美人なOLが一見物凄くしっかりまともな人に見えたからでしょう。

それで私が
「香葉(仮名)さん、なんでいきなりこんなことなってるの!?」
「前に泊めてってて言ったらあなたいいって言ったでしょ?
 電話したけどつながらなくて。携帯、ちゃんと持ってるの?」
「充電器忘れて・・・って、関係ないでしょ!」
「だめよ、しっかりしなくちゃ。この子達も泊まるとこ探してたみたいだから、ちょうどいいと思って。
 困った時は助け合いだものね」

にっこり、じゃないよ!

「だから、どうして入れたのよ!!」
「ご実家のお母様にお電話で事情を話したら大家さんに電話入れてくれたのよ。
 よかったわ、今買い物済ませてきたからなにか食べましょうね。
 食費はいいわ。宿代だと思って。でも私、料理できないの。
 美奈さん料理上手でしょ?楽しみだわ」

・・・・わ、私がつくるって、それより、お母さん・・・だ、騙されちゃったらしいよ・・・。
混乱する頭を抱えながらとにかく私は部屋に戻り、電話をかけました。実家にです。
そしたら開口一番母に言われましたよ。

「いやあ、あんたにもまともな友達がおったんねえ。香葉さん丁寧でしっかりしてて安心したわ」

とかなんとか、心づけまで送ったらしく、完全に私が悪者です!
どんな話を母にしたのかは、多分言わなくても皆さん想像がつきますでしょう。
同人を快く思ってない母だったからなおさら。

それでも「こんな勝手な話ってないよ」と電話を切り、私は後ろでたむろする厨房5人とこ香葉さんを見て言いました。
勝手なことをされたって泊める気はない。
自分で散らかしたものを片付けてさっさと出て行って!!と。
すると決り文句です。

「だってお金ないよ」
「野宿しろって言うの!?」

香葉さんは香葉さんで心底分からないといった顔で

「友達にそんなこと言うの?
 まあ、あなたが言うなら彼女たちは出て行けばいいんでしょうけども」

・・・・あんたもよ!!彼女のわけのわからない理屈に眩暈を覚えながら

「あんたももう友達じゃない!出て行って!」と言うと、彼女はむっとした顔で振り向き、打って変わって恐ろしい形相で彼女たちに凄んだのです。

「あんたたちみたいな子供と付き合うとどうなるかの証明よね。さあ、出てきなさい」

・・・って、あなたどっちの味方なんだろう。
そして、今度は彼女と厨房たちの戦いになったんですよ。どういうこと!?

私は本当に暫くの間、罵倒し合う・・・というか、うお~んと泣く厨房よりも彼女が怖くて凍り付いてました。
私に、301さんの元彼のような知り合いがいてくれたら・・・・。
でも、いないし自分でなんとかするしかないんです。

とにかく、こんな狭いところで乱闘されてはたまりません。
壊れたら困る高価なものだってあるんです。
・・というか、押入れの襖とか困る!

私はとにかく彼女らを止めました。
そして、そしてね、

「やっぱりあなたは私の味方なのね」

長い黒髪ストレートヘヤを振り乱し、振り向いてにっこりと笑った彼女の顔が、私には般若のようでしたよ。本当に・・・。
怖かったんです。叩き出したかったけど、とにかく怖かった。
私はとにかく厨房たちを追い出して、・・・正確には彼女が叩き出して、厨房たちの荷物をその背中に投げつけたのですが。部屋には、私と彼女が残されました。

分かってます。追い出した方がいいことは。
でも・・・でもね、怖かったんですよ。とにかく。

長い髪をかきあげてくつろぐ彼女に乞われるままお茶を出して、私は恐怖でぶるぶる震える心境でとにかく荒らされた部屋を片付けて、彼女の買ってきたスーパーの袋を見て、また凍りつきました。

3キロもの牛肉、2キロもの鶏肉、豚肉、とにかく、入ってるのはあらゆる種類の肉、肉、肉!!!

いや、単にすごくお肉が好きなだけかも知れませんが、あのファイトを見た後ではきついです・・・。
しかも、ドアの外では叩き出された厨房たちがうおんうおんと泣き、ドアをこう、かりかり?とか。

思考停止した頭の中で、思わずこれって夢なんじゃ・・・って思いました。私も。
多分そう思う人いっぱいいると思う。
私は実は小説書いてますが、あの時の恐怖、こんな文じゃまだまだ巧く伝えられません。

ああ、だから二人して重そうにこの袋持ってたのか・・・と思いながら、私は恐る恐る彼女を振りかえって言いました。

「あの、これ肉しか入ってないんだけど」

すると返事は、

「そうよ。みんなエネルギーが必要でしょ?さあ、なにか作ってね。余ったらあげるわ」

・・・いらないでス・・・(泣)
でも、最後に勇気を振り絞ってもう一回言ったのですよ。

「ところで、私はあなたのこと許してないんですけど。これ持って出てって下さい」

答えは、答えは、こ、怖い目での凝視!!!
ただ、こっちをジロリと見たまま、静止するの!
なにも言わないの!!怖いんですってば!!

「・・・明日コミケよ。いまさらホテル取れって言うの」
「で、でも、だけど・・・」
「・・・外の連中、うるさいわね。バケツに水入れて頂戴。水でも浴びればちょっとは静かになるでしょうよ」

・・・・な、夏だけど、その発想が怖い!!

「い、いいです!その内諦めるでしょうから!!」
「・・・そうね。じゃあ早くして。お腹空いてるのよ、私。怒りっぽくなってしまうのよね」

・・・負けました。殺されそうな気がして(泣)。
半泣きになりながら冷蔵庫を開けて、いつまでもドアの前から消えない気配に怯えながらつくってたのですけど、こんな、肉ばっかりでご飯つくれって・・・。

私、一人暮しだからお野菜だってちょっとしかないのに。
そう思いながらどうにか野菜を入れて一人分つくって出したんですよ。
ちゃんと、一式揃えて。そしたら開口一番

「少ないわ。もっとよ」

ふ、二人分ぐらい作ったつもりだったのに(泣)。
一緒には食べなくても・・・。
でも、仕方なくまた別のものをつくってね、その傍ら滅茶苦茶に汚された台所を片付けてたんです。
そしたらドアが叩かれまして、言われました。大家さんに。

「美奈さん?この子たちだけどねえ」

慌てて弁解しようとドアを開けた瞬間、厨房たちは物凄いスピードで部屋に転がり込んで来て、言いましたよ。

「ケンカしちゃったんです~」

大家さんは大家さんで、私が必死に首を振っても

「仲良くしてくださいよ。苦情が出ますからね。
 ああ、でも美奈さんにこんなしっかりしたお友達がいるなんて安心ねえ」

・・・気がついたら、背後に彼女が!!
またにこやかに挨拶を返す彼女に、私、言い返せませんでした・・・。

とにかくその後、私はご飯作りました。
背筋にぞわぞわしたものを感じながら、作りました!

電話したかった。
助けも求めたかったけど、怖くてそれどころじゃ・・・。
なんで携帯の充電器忘れちゃったんだろうとか後悔しながら、肉しかないような料理をつくって、大皿は一枚しかないし、唯一の大きなお鍋に入れて運んだんです。

「不細工な見かけねえ」
「入れ物ないんですよ。堪えてください」

そして、とにかく片付けようとしたら、後ろで6人が貪り食ってるんですよ・・・。
大鍋一杯の肉料理を。
しかも、その時気がついたのですが、彼女とんでもない大食らいなんです!
信じられないかも知れないですが、お肉の三分の二ぐらい一人で食べてたんじゃないかな。

その食事風景の異様なこと!
しかも、片手には1リットル牛乳!!恐ろしい!!!

この時にはもう、厨房たちの追い出しも諦めてました。
だって、また表で騒がれでもしたら・・・

以前に止まりに来た友人がお酒を飲んで騒いだ時にも怒られてるので、
(彼女はいい人です。その時だけ羽目を外しただけで、今も仲良くしてますし、反省してくれてます)
また騒動になったらと思い、とにかく明日のコミケ本番まで我慢しようと思いました。

それに一度友人から電話が入る予定なので、その時にSOSをと思って・・・。
それまでの辛抱だと思って、私の方はもう食欲なんてないので荒らされた部屋を片付けながら彼女たちの晩餐を眺めてました。

そして食べ終わった後、とにかく片付けをしてお風呂を沸かしましたよ。
もてなしのマナーがないとか怒られながら(泣)。

正直、無邪気に私に会えて嬉しいとはしゃぐ厨房たちの方が万倍可愛く見えました(号泣)。
彼女たちは原稿見たいとか、スケブ書いて下さいとか程度なので・・・
と、この時は思ってましたが。

そして夜。
一組しかない布団は当然彼女に奪われ、厨房たちがその回りでとぐろを巻いてるのを横目に明かりを消されて、私は恐怖でどきどきしながらまんじりともせずに電話を待ちました。
私が電話を掛けようとすると彼女に「どこへ掛けるつもりなの?」と怖い顔と声で聞かれるので。

こっち見て眠っている彼女が今にも目を開けそうで、本当に怖かったんですよ!!!
ミザリー見て味わった恐怖の何倍も怖かった・・・。

そして、いつまでも鳴らない電話に内心で最後は恨み言を言いながら、夜が明けて。
見てしまいました。電話線、引き抜かれてたんです・・・。
引き抜かれた電話線を震えながら見て、カチリと差しこんで、私はとにかく誰かに電話をしようと受話器を取りました。そっとです。
で、でもその瞬間、

「どこに掛けるの?」

こっちを向いたまま寝ていた彼女の目がぱっちりと開いて、聞かれたんです!
いつのまにか起きてたんですよ!!私は本気で震えながら聞きました。

「で、電話線が抜けてるんだけど・・・」
「寝てるときの電話ってうるさいでしょ。それより、お腹が空いたわ」

まんじりともせずユラリ、と起きあがった彼女が怖くて、私はとにかく朝食を作りました。
見かけ、十人分ぐらいは。

その頃には厨房たちも起きあがり、一緒に食べれば?の誘いを必死に蹴って私はもうどうでもいいから早く彼女らが、いえ彼女だけでも消えてくれと祈ってました。
厨房もいやです。でも、私には彼女の方が何倍もいやだったんです。

頼まれても食欲なんかかけらもない私はただひたすら事が終わってくれますようにと祈りながら部屋の片隅で座ってました。
昨日の今ごろは今日の本番をわくわくしながら待ってたのに(泣)。
信じられない。

そして食べ終わった彼女はおもむろに立ち上がり、「じゃあ、行きましょうか」と厨房たちに言いました。
厨房たちはまだ私に未練があるようでしたが、やっぱり彼女が怖いのかな。
おとなしく返事をして言われるままです。そして

「ご苦労様。じゃあ、この子たちは連れて行くから。おいたをさせたわ。叱っておくからね。
 ・・・会場で会いましょう」

会いたくないです!一番のおいたはあなたです!!
・・・そんなこと言えるはずもなく、私はこくこく頷いて彼女たちを叩き出し、とにかくチェーンかけて鍵もかけて、
ずるずる崩れるように泣きました。

それで、とにかく凄まじい食事後を片付けて、手を拭いたところで漸く電話が鳴って、今日一緒に行く予定の友人の声が聞けたのです。
でも、でも内容は・・・。

「心配したよォ。電話出ないしさ。あ、でも香葉さんからメール来てた。
 うっかり蹴つまづいて彼女が抜いたって?美人なのにドジね。
 でもしっかりしてるし、あんたの友達じゃ一番じゃない?」

とんでもない!でも、先手を打たれてました。

「それで、宿のない子達泊めてあげたって?人がいいのもほどほどにしときなさいよ。
 よかったね、彼女がいてくれて」

・・・・なんだか、もう(泣)。
このときにすぐ話してもよかったのですが、なんだか全身の力が抜けて、私は電話を切ってへたりこんでしまいました・・・。
落ち着いたら、ちゃんと言おう。そう思ったんです。

それでもなんとか会場について、・・・この友達も実家の母、そして前の私同様彼女のことすっかり信じていたものですから言うに言えなくて。
せっかくのコミケです。終わってからって思ってたのが仇でした。

会場についてかばんを見たら、なくなってたんですよ。サークルチケット。
私は個人サークルですが、実はこの友達も自分のサークルを持ってるので誰もチケットを使いません。
三枚纏めて入れてあったそのチケットが、きれいさっぱり封筒から消えていました。
誰にも渡す予定がないとは言え、ゲート前で凍り付きましたよ(号泣)。

でも、友人を撒きこむわけにはいきません。
私は友人を送りだし、泣く泣く一般の列へ並びました。
盗んだのは多分厨房たちです。
彼女、自分のチケットを持ってるので。情けないやら悔しいやら。

そして今になって部屋のものが盗まれてないか気になりましたが、やはりオタクですね。
気分はせっかく何日も徹夜して頑張って入稿した新刊のこととか、悔しさとか・・・
そんなことで一杯になってました。

それでお昼ぐらいかな、漸く中に入れて、目に入ったのはガランとした机。
新刊は?と呆然とするところに朝分かれた友人が来てくれて、ことの成り行きを説明してくれました。

なんでも押しかけの売り子たちがここで本を売って、その売上金を私に渡すと言う名目で握ったところを、彼女が・・・あの香葉さんが取り返してこの友人に預けたとか。
ああ、またいい人度がアップしてしまって(泣)。

でも、泣き寝入りしたくないですよ。
ここで言わなくちゃと思った私が口を開く前に、様子を伺っていたとしか思えないタイミングで彼女がやって来たんです。
手には、宅急便搬入をした私の在庫の箱を持って。

「これ、遅くなったけど出したらどうかしら」
「わあ、香葉さん!本当に親切に!ほら、美奈もお礼いいなよ!!」

・・・・言えるはずがありません。
もう、泣きたいんだか叫びたいんだか分からない私ににっこりと笑うと、彼女は

「いいのよ。でも、チケットなくすなんて災難だったわね。
 あの子達だったなら、見つけたらこっ酷く怒るわ。ね、元気出して」

そう言って私の肩を叩きました・・・。
本当に、人当たりはいいんです。恐ろしいほどいいんです。
すっかり騙された友人は呆然とする私を彼女に手渡す形で、私の売上らしいお金を私のカバンに入れて自分のスペースに帰りました。

もう、私の心境はイベントどころではありません。
とにかくもう、いやで。
凄く嫌で彼女から荷物を受け取ると、その足で宅急便出しに向かいました。
始まったらすぐに出して、帰ろうと思って。

そして、なんとか私は宅急便を出しました。
これだけ回りに人がいるのに、怖くてたまらない。
今にも肩を掴まれそうで、私はもう泣きそうになりながら箱を送って、友人たちに会うのも嫌で逃げ帰りました。

それからとにかく部屋の中でなくなったものがないかとか、通販の為替とか・・・探したんです。
割といつも整理整頓してる方ですから、どうやらチケットのほかはなにも被害がないことが分かってほっとしました。

このときはまだ、頭が麻痺してる感じでもう、警察に電話をするとか、誰かに相談するとか思いつかなかったんですよ。
周り中彼女の味方で、私が悪者になる気がして。本当に怖かった・・・!

とにかく落ち着いてから、落ち着いてからと心の中だか口だかで呪文のように唱えながら、私はシーツをはいで
洗ったり床を掃除したりしてました。
この部屋に彼女の気配がかけらでも残るのが嫌だったんです。

心配してくれた友人の電話にも投げやりに答えて、とにかく私は怯えながら夜を迎えました。
今までこんなことが自分に起こるなんて思ってもみなかったし、いざこんなことになって、どうすればいいのか分からなかったんです。

それから夜、友人から電話がありました。
私が適当に「具合が悪くて」と言ったのを信じてくれたんですね。
今から来てくれるとのこと。

このときには私もずいぶん落ち着いてましたから、よかったよかったと思いながら待ってました。
それから数十分後、やっとドアがノックされて、すぐに友人だと分かったので喜んでドアの前へ飛んで行きました。
実は、一人暮しは危ないから、合図を決めてたんですよ。ノックの時は。
でも、でもとにかく言いたいことが沢山ありすぎてチェーンを外して開けたドアの前には、彼女が立ってたんです・・・!!!!

目の前に彼女が立ってるのが信じられなくて、私は硬直しました。
頭なんか真っ白です。
迂闊に開けた私が悪いんですが・・・。

「あら、顔色いいわねえ」
「ど、どうして知ってるの・・・合図のノック・・・」

震えながら言った私に、彼女は笑って答えました。

「帰りがけ会ったのよ。彼女、携帯のナンバー教えてくれたから。それで聞いたの。
 私がそばに行くって言ったら、あなた怖がりだからってすぐに教えてくれたわよ」

中に入ってドアを閉める彼女に、私は思わず後ずさりました。
すると彼女も一歩踏み込んで、手に持っていたまた沢山ものが入った袋を床に下ろしてからぐっと私の肩を掴んで言ったんです。

「心配しないで・・・。今晩、私がいてあげるわ。あの子たちのことも、心当たり探しましょうね。
 チャットで会ったんでしょう?すぐ分かるわよ。・・・それより、」

言った瞬間、ぐっと間近に彼女の顔が寄って、肩に爪が食い込みました。

「あなた・・・あの子に余計なこと、言わなかったわよねえ・・・?」

肩が痛い!でも、何より誰かこの人どうにかして!!
思い出しても、まだ全身に鳥肌が立ちます。美人だけに怖いんですよ。
あの時の肩の痛みも、忘れられません。

私は必死に首を振って「言ってない」と繰り返しました。
なんて言うのか・・・殺人鬼に目の前に立ってほほえまれたら、あの時の彼女の笑顔になるんじゃないかとさえ思って・・・(泣)。

私の主観だし、実際彼女を悪者に奉ってるような気がしてきたんですが・・・。
でも、私にだって言い分はあるってことでご容赦下さい。

半泣きで部屋の中で立つ私には構わず、彼女は後ろ手にドアを閉めて鍵を掛け、入って来ました。
それから台所のところで思い出したように靴を脱いで並べて置いて、また私に近づいてずいっと袋を差し出すんです。

「ご飯、一緒に食べましょうか」

は、入っているのはまたしても肉、肉、肉・・・!!!
なんかね、この時はもう自分の妄想だと分かってはいるのですが、この時はその中の真っ赤な骨付き肉が人間の肉に思えてなりませんでした。

「一人で平気です。・・・帰ってください。あなたのこと、もう信じられません」

でも、ここで折れたら後がない!
そう思って私は必死にそう声を絞り出して、そのお肉も彼女に押し付けました。

「あら・・・どうして?」

理由、わかってるでしょうに彼女、平然と笑って、お肉も受け取ってくれないんです。
私はもう一人で殺人鬼と対峙してる気分でした。

「私が悪者になってもいいです。もうやめて下さい。帰って下さい!出て行って!!」

思わず叫ぶと、彼女は私が差し出した袋を取って、いきなり中のお肉の袋を引き裂いて、お肉を鷲づかみにして私の口元に押し付けてたんです!!!(号泣!!しかも大マジ!!!!)

びっくりするじゃないですか、こんなこと、普通しないじゃないですか。
私、思わずその手を払いのけたら、彼女は突然無表情になって言いました。

「お肉・・・生で食べるなら、それでもいいわよ?ただし、その場合は一人で食べなさいね」

私、もうなんか気持ち悪くなってトイレ掛けこんで吐いちゃったんです。
元々ストレスがすぐ胃に来る方なので。
口の中に残る血と脂の味とか、匂いがもう・・・!!!

口元を押さえて振りかえったら、彼女は私につきつけたお肉を片手に持ったまま、無表情に立って私を見てました。
サイコホラーなんてものじゃありません・・・。
実物に目の前に現れられたら、もう・・・もう・・・!!

「わ、私、気持ち悪くて今料理する気分じゃないんだけど・・・」

必死に、もう絞り出すように言っても、彼女、ただじっと私を見てるだけなんですよ。
いっそ、なにか文句言われた方が(泣)。
ただ私の繰り返す言い訳だけが空回りして、最後に彼女が言ったのはたった一言。

「だから?」

・・・・・・。

そ、そして、ゆっくりと私に近づいて、またその袋を私に差し出したんです・・・。
受け取るしか、できませんでした。
それでまた泣く泣くごはん作ってたんですが、その時に彼女の携帯が鳴って。

「はい。ああ・・・ええ。大丈夫よ。心配しないで」

友達だ!!そう思った私はとっさに駆け寄って叫ぼうと思いました。
でも、「助けて!!」って叫んだ瞬間、彼女が私がご飯つくってる間につけたテレビのボリュームを一気に上げて、届かなかったみたいで・・・。
しかも、またあの独特の無表情で私を見てます。そのまま

「・・・うっかりボリューム上げちゃったわ。
 ええ、・・・じゃあ、また電話させるわね。元気になったら。おやすみなさい」

そう言って電話が切れて、まんじりともせず私を見る彼女の恐ろしかったこと・・・!!

「・・・友達が来てて『助けて』は失礼なんじゃない?あなた、案外人が悪いのねえ」
「・・・・・・」

震えて後ずさる私へゆっくり近づいてくるんですが、もう、なんかその姿は・・・この世のものとはとても思えませんでした。
怖い!!!

「・・・お肉、焦げるわよ?早くして。お腹が減ると機嫌が悪くなるって昨夜も言ったでしょう?」

そう言ってもう乞えも出せないぐらい硬直した私の横を通りすぎた彼女は、袋に入っていた牛乳パックを取り出してそれを中が飛び出すぐらい乱暴に開け、こっちを見据えたままパックに口をつけて一気に飲み始めました。
わ、私・・・なんでここにいるんだろうとか、なんかもうそんな気分でしたよ・・・。

それでとにかく大急ぎでご飯を作って、私は彼女の前に出しました。昨日と同じです。
なんか・・・人間の食事風景に見えないんですが。

それを尻目に、私は台所にいくフリをして玄関に走りました。
でも、でも手が震えてしまって!
チェーンが開けられなくて、まごついた間に彼女が迫って来て、その時なんとかドアを開けて、飛び出したんです。

悲鳴を上げればって言われても、声なんか出せません!せいぜい裸足で逃げ出すのが関の山です。
昨日から寝てないし疲れてるし怖いし気持ち悪いし・・・・!!!
でも、一気に腕を掴まれて中へ引きずり倒されてしまって。
また後ろ手にドアが閉められたんです。

「まるで私が酷いことしてるみたいじゃない。どうしてそんなに震えるの・・・・?」

転んだまま凍りついた私の上に覆い被さるようにして言う彼女の髪がまた怖い・・・。
正直、私はなんで彼女が私にこんな怖いことをするのか、分かりませんでした。
もっとも、そんな風にまとまった考えができる精神状態でもなかったのですが。

殺される!!

そう思ったんですが、彼女はただまた元の通り座ってただご飯を食べて、それから私を見てあの笑顔で・・・。

「賭けてもいい。・・・誰もあなたの言うことは信じないわよ」

それはそうかも知れないですが、こう言われればいくらなんでもなんでこんなことされるのか気になるじゃないですか。
だから聞いたんです。だって、金銭目的でもないし、彼女に利がないでしょう?
でもね、その答えは

「あなたの善人面、鼻につくのよ」

・・・私もです・・・(血涙)。今は言われた意味、分かりますが・・・・。
・・・・人の悪意がこんなに怖かったことは、ついぞないです。
自分の行いも直さないとって思ったのは。

それで、彼女が低い声で理由を語ってくれました。
彼女が友達になりたがっていた作家さんを、横から私が奪う形で友達になってしまったこと。
誰にでもにこにこするのが気に入らないとか。
・・・・言われて、痛い事もありました。
言われないと自分が悪かったってこと、分からなかったりするじゃないですか。

ただ怖いのは彼女が言う理由は全部、「私が○○のはずだったのに」と、あくまでも自分が最優先なんですね。正義なんです。

「・・・だって、殺しちゃったら私、犯罪者だもの・・・。
 でも、あなたが悪いのよ。全部あなたが悪いの。分かる?」

彼女のその時の目、もう鬼火が光ってるようでした・・・・。
怖くて、恐ろしくて、もう息も止まってたんですが、その時またドアが叩かれて。

のろのろ彼女とドアの方を見たら、友達の声が!
返事がないのを不審に思ったのでしょう。
もう一回叩いてくれて、思わず私の口をふさごうとした彼女の手を振り払って今度こそ

「助けて!」

って叫びました。

それで彼女を振り払ってドアに飛びついたんですが、どうしてもチェーンが外せなくて。
ただカギだけは開いたから、その隙間から友人の顔が見えたときは本当にうれしかった・・・!!!

もう、この友人に私の言ってることが信じてもらえなくてもよかったんです。
この場に来てくれたことが、本当に死ぬほどうれしかったんですよ。
もうぼろぼろに泣いてる私と、その私を諌めようとしてた彼女の様子がおかしいことにやっと気がついてくれたのだと思います。
見る見る彼女の顔から笑顔が消えて、

「香葉さん・・・。どう言うことなんですか?」

そう言ったときに、やっとチェーンが外れてくれました。

友達が入ってきてくれた瞬間、もう飛びついて泣く私におろおろしながらも、友人がその彼女を見て言ってくれたんです。

「絶対、なんか・・・香葉さんの方が怖いよ。
 なんなの?なにがあったの?なんでこの子こんな泣いてるの!?」

歯の根が合わなくて、ただ泣くだけで私はほとんどなにも言えなかったんですけど、多分私の状態や部屋の様子で
なにかおかしいって思ってくれたみたいなんです。
部屋の床にまだ生肉が落ちてたりしたし。
彼女は、暫く考えてからまた笑って言いました。

「・・・・人がせっかく遠ざけたのにね」
「だから、なんなの!?」
「私、あなたのことも嫌いになったわ・・・・・」

その時の、声。目は見えなかった。
顔とか、私後ろ向いてたから全然判らなかったんですが、ゾワリと私の首筋に鳥肌が立つのと同じタイミングでしがみついてた友達の身体も震えたのだから、想像がつきます。

それからおもむろに彼女はゆったりと部屋から荷物を取って、最初に彼女の怖い顔を見た私と同じように硬直した友人と私をゆったりと覗き込んで部屋を出て行きました・・・・・・。
玄関に、最後にかじって食べ終わった骨付き肉の残骸を投げつけて!!!

もう・・・後日談とか書いたら、ネタ扱い決定ですよね・・・。
いや、今の段階でもネタにされてるでしょうし、控えます。

私は今、もう同人誌はやってません。
余りに怖くてもろもろあった後、実家に逃げ帰りました。
彼女の消息は分かりません。ただ、私の身の回りからは消えてると思われます。

鳥取在住で(実家)、当時ロングヘアーの美人、見かけはちょっとしたモデルなみです。
人当たりのいい笑顔は抜群で、大抵の人は騙されるでしょう。まず一発で。
社交術とか、話とかも上手で、回りにいつも人がいるタイプなので。

ジャンルはジャンプ系・・・でした。
今はちょっと、分からなくなってます。すいません。
名前とかは勘弁して下さい。

でも、今ここ(2ch)にこうして書きこんだのは、自分がもう負けないと云う意思をはっきり持ったせいなので。
それでも時々夜とか怯えましたが。

一人を徹底的に叩いた後、興味が移ったらまた・・・って人のようです。
ただ、彼女同人だけしているわけではないので・・・。
仕事は、郵便関係、でした・・・。

WJのSD・・・・・・。
私は、当時別のジャンルも手がけてましたが。(こっちは委託してもらってました)

後日談・・・後日談は、また今度にして下さい・・・(泣)。
また涙が出て来そうです。

皆さん、くれぐれもご用心を・・・。
友人も今は落ち着いて着てますが、一時私より酷くうなされたりして・・・。

では、とにかくお仕事して帰ります。
私の書きこみで不愉快になった方々、本当にごめんなさい。
当時の状況を招いたのは私の弱さも十分あります。「いい人面」も、心に染みました。

売上金は、合っている・・・と云うより、多かったです。
あの子達、最初から盗るつもりだったみたいでちょっと高めに売ってたみたい。
冊数からすると多少の誤差はあるかもしれませんが。

今は当時のことは深く反省してます。文章は・・・もう、当分書きたくない。
彼女が凄く誉めてくれたこと、ここを見て欲しいってところを誉めてもらったこと・・・
それが脳裏に焼き付いてて、切ないんです。

小説は、当分書きたくないですし、今書いたら憎まれ役が全部ロングヘアの美人になりそう。
これ以上のことは、またこっそり書きこませて下さい。長々とごめんなさい
 
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来たらウザイメール23通目

【おかしい人】来たらウザイメール23通目【お断り】


288:名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 00:15:26 ID:52o8/iLg

先月、会社の新人歓迎会で、気が付いたらなぜか隣にいて

「前から思ってたんだけど可愛いねー!俺のタイプだよ!
 他の奴が??ちゃんって呼んでるのなら、俺は??タンって呼ぶ!」

と言ってきてすごい嫌だったのですが、職場が同じだし邪険にできないのと酔ってるんだろうと相手にしませんでした。

それから3時間以上もずっとしつこくメールアドを聞かれはっきり断ったんですが、同期の男の子の携帯を見て、勝手に登録したようです。
思わせぶりな態度は一度もとってないんですが、なんでこんな事になったのか怖いです


290:名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 00:16:27 ID:YSGMk8Ck

シカトするなら、今後気を付けなきゃね…
社内や野外で偶然を装って何度も目の前に現れるかもしれない
やっぱ周りの信頼できる人に助けてもらうのがいい



295:名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 00:21:54 ID:52o8/iLg

ボディガードですか…女の子の友達ならたくさんいます
徹底的に無視でいこうと思います
今もメールがどんどん来てます
内容は…気持ち悪すぎて皆さんが引くと思うので書くのやめときます


298:名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 00:24:26 ID:SJXgf4qN

>>295
どんなメール?
気になってしかたねぇぇぇぇ



299:名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 00:28:08 ID:52o8/iLg

そういえば、セクハラ委員会?というのが会社にあります!
そこにも相談してみます

さっきメール着信拒否も考えたんですが、それを今しちゃうと、逆上されそうで怖くて。


305:名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 00:41:43 ID:52o8/iLg

「ねぇ、メールは?」
「無視かよ」
「返事くれるまで朝まででもメールするよ(^o^) 」
「寝てた、とかいう言い訳は不要ですよん☆だって寝てるわけないじゃない(^-^) v」
「そろそろ返事くれよ、マジで。何してんの?」
「おい」
「ムカついてきた」
「なぁんて嘘だよヾ(^▽^) ノ早く早く!」
「救急車鳴ってるよ(^-^) 」
「俺、??タンが使った割り箸持ってますよ(*^_^*) 」
「救急車鳴ってるって言ってんだよ、サイレン聞こえてるよなぁ?」


5分おきくらいに意味不明なメールがずっと来ます
誰かに泊まりにきてもらおうかなと思ってます
でもこんな時間だし、難しいかとも思います


309:名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 00:44:53 ID:VkSkgdCE

>>305
想像以上に酷いメールだった・・・でも晒して正解。
事態はより深刻である事が把握できたから。

とりあえずあなたが明日必ずするべき事は
直属の上司にこれまでの経緯とメールを見せて相談。
その上でセクハラ対策室にも同様に相談。



312:名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 00:46:50 ID:52o8/iLg

皆様ありがとうございます
メール全て保存してます
上司にも、もちろんメールを見せて相談するつもりです
明日会社に着くまでは、と思い、今はとりあえず無視しています


337:名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 01:21:49 ID:D0yxqaLa

マジレスするが

こういった件は警察では相手にしてもらえないよ。
実際に物を壊された、不法侵入された、盗撮された物をネット上で許可無しに掲載されたなど、障害や被害がでないと動いてくれません。

会社も穏便にが常識です。
こういうときは、法律相談所にいって弁護士に相談しましょね。



341:名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 01:25:04 ID:52o8/iLg

皆様、すごくためになるアドバイスありがとうございます
教えて頂いたとおり実行してみます

メールは止まず、今も送信してきます
相変わらず支離滅裂な内容です
まさかと思うけど自宅のすぐそばにいるかのような内容もあります
事件にならないことを自分の事ながら願ってます


348:名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 01:40:03 ID:o6RQLQ00

でもいざとなるとでねぇよな声って。
誰かん家に泊まった方がいいと思う。自宅にいるのは危険かと



351:名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 01:42:39 ID:zPzy2s5w

今からじゃ無理だろう夜中だし


355:名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 01:50:17 ID:52o8/iLg

明日朝は友達の乗ってくるタクシーで仕事に向かうつもりです
できたら明日中に弁護士さんにも相談してみます
皆様本当にありがとうございます

「カーテンはピンク(^-^) ?」
「今??タンが載った本を抱えていますよ(*^_^*)
 どの本も表紙のアップが可愛いくてたまらんね!!」
(これは会社関係者に配られる冊子の事だと思います)
「外見て、外ヾ(^▽^) ノ」
「一緒にいたい(^o^) 」
「そろそろ返事しろや」
「おーい」
「??タン??タン??タン…(画面いっぱいに名前のみ) 」
「照れ屋p(^-^) q」
「この道、車あんまり来ないねぇ?怖いでしょ?(^-^) v」
「何か言えよ」

いま、外でおーいおーいとハッキリ聞こえます


358:名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 01:54:01 ID:imcsKIA

>>355
急いで戸締り確認して!


357:名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 01:53:44 ID:52o8/iLg

おーいおーいとハッキリ聞こえます
どうして自宅がわかっ


379:名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 02:03:11 ID:o6RQLQ00

おい大丈夫かよ!!
書き込み切れたまま返事ねぇぞ!!



380:名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 02:03:17 ID:CndB1z6D

ていうか、マジでヤバくない!?
警察呼ぶ呼ばないより、2ch見てる余裕なんかないんじゃない!?

超恐い



408:名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 02:18:10 ID:kv20qfyy

ストーカー祭かよ
こえーよ
そいつのメール態度変わりすぎ…



436:名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 02:38:42 ID:OBfhwJNa

相談者が寝たとは考えにくいな…。
あと、書き込まれている途中の文章がアップされているっていうのは…なんなんだろう?



440:名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 02:41:35 ID:52o8/iLg

大丈夫です


443:名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 02:42:14 ID:imcsKIAT

>>440
本人登場?


444:名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 02:42:17 ID:5WIa3YCe

本人ktkr!!


448:名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 02:43:28 ID:P6Z1HTHK

待て待て、文章が無機質で短いぞ


452:名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 02:44:39 ID:52o8/iLg

寝ました
心配いらん


460:名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 02:46:27 ID:gHdE5dXF

えっっ>>452


465:名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 02:47:04 ID:MSvxJSW8

文体が変わったな


466:名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 02:47:09 ID:52o8/iLg

寝たよ


470:名無しさんの初恋:2007/05/10(木) 02:48:25 ID:imcsKIAT

>>466
だから誰が?
 
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黒い斑点

今から5年前、僕がまだ大学生の時の話しです。
当時、東京郊外にあるアパートで一人暮らしをしていて、寝る時は布団を1組ギリギリ敷けるくらいの狭いロフトで寝ていました。

ある冬の夜の事、いつものようにロフトで寝ていると、ガサガサ変な物音で目が覚めました。
眠い目を擦り、ロフトから顔だけ出し下の部屋を見てみると、暗闇の中何かが部屋の中をグルグル動き回ってるのがわかりました。

まだ寝ぼけていたので、最初は犬か猫でも迷い込んで来たのかな?って思っていたのですが、だんだん目が覚めて来て、そんな訳ないだろ!って気付きました。
ビビリながらも息を潜めてじっと見ていると、目が慣れてきて動いているそれが何かわかりました。

それの正体は5~6才くらいの人間(?)の男の子で、手首から先が無いのに四つん這いで部屋の中を走り回っていました。
男の子は裸で髪の毛が所々しか生えて無く、良く見ると体に黒い斑点がポツポツと幾つも有り、ガリガリにやせ細っています。

僕はあまりの出来事に恥ずかしながら思いっきり「ギャー!!!」と悲鳴をあげ、喚き散らしてしまいました。

男の子はゆっくりこちらを見ると「アァー…ゥアァー…」と言いながら、凄い勢いでロフトの下へ来て、こちらに向かってジャンプし始めました。
さすがにロフトまではジャンプしても届かないのですが、男の子は狂ったようにピョンピョン飛び跳ねています。

僕は後ずさりし、ロフトの隅で枕を抱えガタガタ震えていたのですが、ふとロフトと下の部屋を繋ぐハシゴが目に入りました。
あのハシゴに気付かれたら終わりだと思い、震えながらもハシゴをロフト側にあげようとしていると、さっきまでジャンプしていた男の子が僕の行動に気付き、手首から先が無い腕でハシゴにしがみ付いてきました。

この時初めて男の子の顔を見たのですが、目は両目とも黒目が異常に大きく、上唇が真ん中から鼻まで裂けていました。
黒い斑点は顔にもありました。

僕はハシゴから男の子を振り払おうと、ハシゴを上下に揺すったのですが、男の子は腕を絡めつけ中々離れません。
僕はあまりの怖さに力が抜け、手が滑りハシゴを下の部屋に落としてしまいました。
ガタン!!という音が響き、思わず目を閉じてしまいましたが、恐る恐る目を開けてみると男の子はどこにもいません。

僕は何が何だかわからず呆然としていると後ろから「キキキ…」と声がし、ビックリして振り返るといつの間にか後ろに男の子がいて、黒い目を光らせこちらを見てニタニタ笑っていました。
驚きのあまり僕はロフトから転がり落ち、体を強打したにも関わらず、急いで起き上がり玄関へ向かって猛ダッシュしました。

その後、近くに住む友人の家まで行ったのは覚えているのですが、気が付くと病院のベッドで寝ていました。

友人曰く、夜中にインターホンが何度も鳴り僕が「助けて!ヤバイ、助けて!」と叫んでいるので、何事かと思い玄関を開けると僕が血だらけで座っていたそうです。
僕は友人の顔を見るなり気絶してしまったらしく、友人は救急車を呼び、僕は病院に運ばれそのまま丸一日寝ていたらしいです。

僕は幸い右手を捻挫しただけで、後は細かい擦り傷程度でしたが、医者や友人に事の経緯を話すと、頭を打ったんじゃないかと思われ何度も検査されました。
アパートには友人に行ってもらい入院用の着替えなどを取ってきてもらったのですが、ハシゴが落ちていただけで何もいなかったと言っていました。

僕もあれが現実とは思えず、夢でも見ていたのだろうと思う事にしました。
今でもそう思っています。というか思いたいです。

ただその事件後半年くらい背中に黒い斑点がポツポツ出てきましたが…。
 
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バックルーム

これは従兄弟のバイト先の店長の話。
その店長の奥さんがコンビニを経営していてオープン直後の深夜作業の最中の事。

仕事をしていたのは午前3爾頃でその店長とバイトの子の二人。
夜中でしかもまだオープンしたばっかりで客もいなかったので休憩を二人で交代でとることにし、先にバイトの子を休ませることにしたそうです。
バイトの子は近くのファミレスに夜食を食べにいき店内にはその店長がバックルームで一人になってしまいました。

その時店内の棚と棚のスキマに6歳位の男の子が座っているのが監視カメラに写ったそうです。

その時店長は「ん~、お母さんはどこかなあ?」とカメラを見ても誰もいません。
迷子だと思い仕方なく店内に出ると誰もいません。
「そっかぁ、家に帰ったんだなぁ♪」と思ってバックルームに戻るとカメラにはまだ子供が居ました。
「あ、そうか多分再生画像だったんだ♪」と思いビデオを見ても『録画』でリアルタイム映像。

取り敢えず無視する事を決め暫くたってもう一度画面を見ると誰も居なくなっていたので「やっと僕帰ったんだね・・・」と思い別な画面を見ると・・・場所を変えまだいたそうです。

そうこうしてるうちにバイトの子が帰って来たのをカメラで確認していたらバイトの子はその子供にぶつかった筈なのに気が付かないで戻って来ました。
しかも子供がすり抜けてしまった!!

すかさず店長「今、子供いたよね!!!???」
バイト「いないっすよ!」

録画をバイトの子に見せると「・・・・・・・」言葉が出る筈も有りません。

仕方ないので二人ともなるべくカメラを見ないようにしてたらしいけどバイトの子が嫌な事実に気が付いてしまったそうです。

「あの子だんだんバックルームに近づいてますよ・・・・・」
 
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自殺頭痛

群発頭痛って病気を知っているか?別名「自殺頭痛」とも呼ばれている。

お前らにも無関係じゃないから、知っておいた方がいい。
これから発症した俺の体験談を書かせてもらう。

4年前の7月。夜中の2時くらいだったと思う。
何の前触れも無く左目の眼球の奥とこめかみに、あり得ないほどの激痛を感じ、飛び起きた。
叫ぶことも出来ず、頭を抱えて蹲っていると、左目から血がボタボタ垂れてきた。
眼球の奥の神経が破裂して、そこから血が流れてるんだと本気で思った。(実際はただの涙だったんだが)
それくらいの激痛だった。

だけどこの「激痛」は、始まりに過ぎず、5分経つ頃にはこれの倍ほどの「超激痛」に見舞われた。
…俺が覚えているのはここまで。ここからは家族の話だ。

2階から聞こえる絶叫に何事かと駆けつけた家族が見た物は、頭を掻きむしって白目を剥いている俺の姿だったそうだ。
ほとんど覚えてないが、完全に錯乱していたんだろう。

そして、家族の制止を振り切って2階から飛び降りてしまった。
全身打撲と右腕の骨折。全治2ヶ月半。
俺は体を痙攣させながら「殺してくれ!」と叫んでいたらしい。

自殺未遂だと思った両親は、俺の退院を待って精神科に連れて行った。
この時頭痛の話をすれば良かったんだが、あれがただの頭痛だったのか、それともほんとに自分が狂ってしまったのか分からなくなっていたので、とりあえず従った。

結果として精神に異常は無かった。
この時診てくれた先生が内科を少しかじっていて、両親が俺が飛び降りた時の状況を話していたとき、先生が俺の方を見て「もしかして凄い頭痛に襲われなかったか?」と。

「はい…今までに経験したことも無いような頭痛に襲われました」
「断定は出来ないが、それほどの痛みなら群発頭痛の可能性がある」と。

群発頭痛。

偏頭痛や緊張性頭痛と同じ慢性的な頭痛で、一度発症すると年に1~3回、群発期は約1ヶ月間毎日「超激痛」に襲われる。
痛みが続く時間は15分~1時間くらいで、それが1日1~3回。
現在確立した治療法は無い。

俺が「群発頭痛」と診断されて医者から最初に聞かされた言葉

「この頭痛は死ぬほどの痛みを伴うが、実際に死ぬ事はない。
 気の毒だが、治療法が確立されていない現状では、これくらいしか言えない」

目の前が真っ暗になった。文字通り絶望した。
お前ら、自分の親指を見てくれ。
その親指くらいの小人が、眼球の奥にある神経や肉を悪意に満ちた顔で食い散らかす。
群発頭痛を例えると、そういう痛みだ。

一度発作が起きたら、もう動くことも話すことも出来ない。
仕事中だろうが食事中だろうが、頭痛は突然やってくる。
俺の場合は夜中に来る事が多くて、ひどい時は痛みで目を覚ます→痛みで失神する→痛みで目を覚ます→痛みで失神するこれを1時間くらい繰り返す。

日中にでかいのが来たときは最悪だ。本気で死を考える。

最初にこの頭痛が別名「自殺頭痛」と呼ばれているって書いたけど、日本ではこの病気が原因で自殺したって話は余り聞かない。
だけど、アメリカではこの病気が原因で自殺する人が多いらしい。なんでだと思う?
日本人が忍耐強いからじゃないぜ。
アメリカ人の場合、この頭痛に襲われると衝動的に銃で頭を撃ち抜いてしまうんだそうだ。

俺にはその気持ちがよく分かる。

最大の頭痛が来たときは本当に「死」しか考えられなくなる。
この時もし自分の部屋に銃があったら俺も頭を撃ち抜いてる可能性が高い。
楽に死ねるから。

俺はこの病気に冒されるまで「癌や外傷でもない限り、人間の体は痛みに耐えるように出来てる」と勝手に思ってた。でもそれは間違いだった。

耐えられない。
俺の限界値が低いとかそういうレベルじゃなく、人類で耐えられる奴はいないんじゃないかって思う。
1度の頭痛で最大1~2時間くらいだから何とかもってるようなもんで、これが半日とか丸1日だったら、まず無理だね。100%発狂して死ぬ。

俺はもし3年以内にこの病気が治らず、治療法も発見されなかったら自殺するつもりだ。

この頭痛が何十年も続くなら、生きていても仕方ないって本気で思う。
この事は両親にも話してある。
本来なら引っぱたかれて泣かれるような話だが、医者から群発頭痛がどれだけ凄惨な痛みを伴うか聞かされてる両親は、否定も肯定もしなかった。
俺は夜中に来ることが殆どだから、この4年間、恐怖心で慢性的な睡眠不足だ。

最後に。

この病気は発症の原因が解明されていない。

ようするに、これを読んでるお前らも発症する可能性があるってことだ。
マンションの2階以上に住んでる奴は気を付けろよ。
初めて発症したときは転げ回るだけじゃ済まないぜ。
 
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フリークライミングが趣味のK

会社の同僚が亡くなった。

フリークライミングが趣味のKという奴で、俺とすごく仲がよくて、家族ぐるみ(俺の方は独身だが)での付き合いがあった。
Kのフリークライミングへの入れ込み方は本格的で、休みがあればあっちの山、こっちの崖へと常に出かけていた。

亡くなる半年くらい前だったか、急にKが俺に頼みがあるといって話してきた。

「なあ、俺がもし死んだときのために、ビデオを撮っておいてほしいんだ」

趣味が趣味だけに、いつ命を落とすかもしれないので、あらかじめビデオメッセージを撮っておいて、万が一の際にはそれを家族に見せてほしい、ということだった。
俺はそんなに危険なら家族もいるんだから辞めろといったが、クライミングをやめることだけは絶対に考えられないとKはきっぱり言った。
いかにもKらしいなと思った俺は撮影を引き受けた。

Kの家で撮影したらバレるので、俺の部屋で撮ることになった。
白い壁をバックに、ソファーに座ったKが喋り始める

「えー、Kです。このビデオを見てるということは、僕は死んでしまったということになります。
○○(奥さんの名前)、××(娘の名前)、今まで本当にありがとう。僕の勝手な趣味で、みんなに迷惑をかけて本当に申し訳ないと思っています。
僕を育ててくれたお父さん、お母さん、それに友人のみんな、僕が死んで悲しんでるかもしれませんが、どうか悲しまないでください。僕は天国で楽しくやっています。
皆さんと会えないことは残念ですが、天国から見守っています。
××(娘の名前)、お父さんはずっとお空の上から見ています。
だから泣かないで、笑って見送ってください。ではさようなら」

もちろんこれを撮ったときKは生きていたわけだが、それから半年後本当にKは死んでしまった。
クライミング中の滑落による事故死で、クライミング仲間によると、通常、もし落ちた場合でも大丈夫なように下には安全マットを敷いて登るのだが、このときは、その落下予想地点から大きく外れて落下したために事故を防ぎきれなかったのだそうだ。

通夜、告別式ともに悲壮なものだった。
泣き叫ぶKの奥さんと娘。俺も信じられない思いだった。まさかあのKが。

一週間が過ぎたときに、俺は例のビデオをKの家族に見せることにした。
さすがに落ち着きを取り戻していたKの家族は俺がKのメッセージビデオがあるといったら、是非見せて欲しいと言って来たのでちょうど初七日の法要があるときに、親族の前で見せることになった。

俺がDVDを取り出した時点で、すでに泣き始める親族。
「これも供養になりますから、是非見てあげてください」とDVDをセット

ヴーーーという音とともに、真っ暗な画面が10秒ほど続く。
あれ?撮影に失敗していたのか?と思った瞬間、真っ暗な中に突然Kの姿が浮かび上がり、喋り始めた。
あれ、俺の部屋で撮ったはずなんだが、こんなに暗かったか?

「えー、Kです。このビデオを…るということは、僕は…んでしまっ…いう…ります。○○(奥さんの名前)、××(娘の名前)、今まで本…ありが…」

Kが喋る声に混ざって、さっきからずっと鳴り続けているヴーーーーーーという雑音がひどくて声が聞き取りにくい。

「僕を育ててくれたお父さん、お母さん、それに友人のみんな、僕が死んで悲しんでるかもしれませんが、どうか悲しまないでください。
僕はズヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア××(娘の名前)、お父さん死んじゃっヴァアアアアアアアアアアアアア死にたくない!
死にズヴァアアアアアアアにたくないよおおおおヴヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア、ザッ」

背筋が凍った。
最後の方は雑音でほとんど聞き取れなかったが、Kの台詞は明らかに撮影時と違う断末魔の叫びのような言葉に変わり、最後Kが喋り終わるときに暗闇の端から何かがKの腕を掴んで引っ張っていくのがはっきりと見えた。

これを見た親族は泣き叫び、Kの奥さんはなんて物を見せるんだと俺に掴みかかり、Kの父親は俺を殴りつけた。
奥さんの弟が、K兄さんはいたずらでこういうものを撮るような人じゃないとなだめてくれたおかげでその場は収まったが、俺は土下座をして、すぐにこのDVDは処分しますといってみんなに謝った。

翌日、DVDを近所の寺に持っていったら、処分をお願いしますという前に、住職がDVDの入った紙袋を見るや否や「あ、それはうちでは無理です」と。
代わりに、ここなら浄霊してくれるという場所を教えてもらい、行ったがそこでも「えらいとんでもないものを持ってきたね」と言われた。

そこの神主(霊媒師?)によると、Kはビデオを撮った時点で完全に地獄に引っ張り込まれており、何で半年永らえたのかわからない、本来ならあの直後に事故にあって死んでたはずだと言われた。
 
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